YouTubeで動画の再生数やYouTubeチャンネルの登録者を増やすために必要な「トーク」について解説します。
私は20歳から15年以上、「話す」仕事についてきました。アナウンサー、リポーター、声優、俳優、タレント、ラジオMCなど様々な経験をしてきました。
7年前からテレビ・ラジオの世界からYouTubeの世界に入って、その中で自分の経験が活きたこと、成果に繋がったこと、感じたことで、ぜひ実践して欲しいトークの練習法を3つ紹介します。
トークの練習法
ステップ1:台本を作る
台本なしで喋るなんてのはプロの技術。テレビやラジオで上手に話している人でも台本がある場合がほとんど。
私でも20代から声優や俳優の養成所に通って、毎日演技やトークの稽古をして、舞台やテレとか本番を経験して、26歳からはテレビ局でアナウンサーやリポーターを毎日のように担当しての今に至ります。
YouTubeを始めたばかりのトークの素人だとフリートークの技術はないに等しいです。
まずは台本を作って、自分の伝えたいことを整理する必要があります。それを繰り返していくことですこしずつ上手くなっていく。まずは台本を作りましょう!
ステップ2:自分の声に慣れる
自分の声を聞くと、自分で聞いている声と違うなと、なんか変な感じしますよね。これは自分に聞こえてる声は頭蓋骨とか口の中とかを伝わってから聞いているからです。
まずは自分の声に慣れること。
次にやることは、自分の声をコントロールしてみるたとえば「楽しそうな声で喋ってみましょう」
これは自分が思う楽しそうな声ではなくて、視聴者が聞いた時に「楽しそう」と思ってもらえる声です。
ある意味、この楽しそうな声がYouTubeで話す時の基本的な声になると思います。
あとは悲しそうな声、怒っている声。大事なのは「自分の思いや感情を伝えること」
自分で思っていても何も伝わりません!言葉と一緒で表に表すことで相手に伝わります!
ちなみに「表に現す」と書いて表現という漢字になりますね。
自分の思いを正しく視聴者に伝えて、共感してもらうことで、あなたの動画への興味が深くなります。
この例えばコントロールの練習には、さきほどの台本の作成とあわせて、できれば毎日10分くらいフリートークを自撮り録画して、チェックしてみるのがオススメです。
これはキチンとやればやるだけ成果が出ます。トークは急に上手くなることはないので地道な努力が必要です。
今、人気のユーチューバーの方も最初の方の動画はきっとトークもそれほど高いレベルではないと思います。なので、コツコツと続けることですね。
ステップ3:自分の顔もコントロールする
声の感情コントロールが少しづつできるようになったら、それと一緒に表情も声に合わせていきましょう。
表情が一切変わらずに自撮りしている人を見かけますが、これはみていても楽しくないですよね。
人は見た目が9割なんていう言葉があるように、表情というものが一番相手に伝わりやすい要素です!
たとえば表情が魅力的であれば、トークがイマイチでも最後まで聞いてしまうなんてこともあります。
極端な例ですが笑顔、泣き顔、怒り顔、人によって表情は違います。
「その顔が笑顔?」みたいな人もいますけど、これも声と一緒で相手に伝えることが大事です。
どんな顔なら笑顔に見えるかな?どんな顔なら怒っているように見えるかな?と自分の顔を客観的に観察することが大事です。
無理に変えていかなくてもいいですが、すこしでも感情豊かにしゃべることって大事です。
滑舌が悪いときの原因と治し方
私が声優やアナウンサーで喋りの仕事をしていた時に言われたことですが、滑舌が悪いのは「口の形」と「口の筋肉」をしっかりすれば大丈夫です。
まずは口の形ですが、「あ」の時ってしっかり「あ」の口の形をしてますか?「お」の口であとか言ってませんか?
日本語には「あいうえお」で5つの口の形があって、この形を守ることで聴きやすい音が発音できます。
たとえば「あ」の団だと「あかさたな・・・」で口の形が全部同じですよね。
これがキチンとした形になっていなかったり、口があいてなかったりすると聞きづらくなりますし、マイクを通すことでさらに聞きづらくなります。
口を大きく開けずにぼそぼそ話している人は気をつけてくださいね。
あとは「口の筋肉」です。ようするに「口の筋トレ」をしましょう!
口を動かさずにしゃべるということは「口のまわりの筋肉」が衰えてしまっているので、意識的に口を開けて喋ることが大事ですね。
俳優の発声練習とかで「あかさたな」みたいな「あめんぼあかいなアイウエオ」みたな練習をしているのを見たりすることもあると思いますが、あれも口の筋肉を鍛える練習の一つですね。
口の筋肉の中には「舌の筋肉」もあります。
たとえば「あの段」を発声してみて欲しいのですが、「あ」と「か」で口の形や舌の使い方の違いを見つけてみて下さい。
口の形が一緒になのに音が違うのは舌の動きのおかげなんですね。きちんと話すには口の形と、舌の動きが重要です!
これベロがきちんとうごかさないと・・・「あかさたなえ」みたいな音になり「滑舌が悪い」と繋がります。
きちんと舌を動かして喋るようにしましょう!これは滑舌の悪さは普段からの喋り方の心がけでいくらでも変わります
「いまきちんとしゃべれてなかったな」と気にかけながら過ごして見てください。私も20歳のころ1、2年くらい注意してトークしていたら治ってきました。
まとめ
今回、紹介した3つのステップは初級編です。
自撮りとか実況とかをしていて再生数や登録者が増えていかないのは、自分の感じている面白さや魅力が正しく伝わっていない場合が多いです。
しゃべることをまとめ、それを正しい声と表情で伝えていくことが大事です。
これは、普段友達や家族、仕事での会話で自然にできていることが多いです。なのにカメラを前にするとできなかったりします。
まずはカメラの前でも普段通りの自分で話せるようにしましょう。
今回のアドバイスを聞くと、「これって俳優とか声優とかのトレーニングじゃないですか?別にタレントになりたいわけではないのですが」と思う人がいるかもしれませんが、YouTubeで人気を獲得するには「キャラクター」を演じることが大事です。
視聴者にとってわかりやすいキャラクター、専門分野をもつことで、視聴者から認知されやすくなって、人気につながります。
YouTubeで動画の再生数やYouTubeチャンネルの登録者が増えないんです。という悩みを持っている人は非常に多いと思います。
これは言い換えると「なかなかファンができないんですよ」と同じです。
きっとあなたにも好きなタレントさんや俳優さん、アーティストさんとかいると思います。皆さん、ファンクラブがあったりして、多くのファンに支えられているから活動できるんです。
ユーチューバーもこれと同じです。あなたの動画を見て、共感してくれる人、好きになってくれる人、そして「チャンネル登録者」を増やすことが大事ですよね。
では、どうやったらファンになってくれるか?
おもしろいテーマを考えて、それがきちんと伝わるように台本を書いて、それを表に現して表現するために声と表情をコントロールしましょう。ということです。
いろんな人の動画を見ていると、自分の喋り方に疑問を持たずに話してしまっている人が多いと感じます。
でも再生数や登録者が増える人と増えない人ではトークに大きな違いがあります。今回の内容を踏まえて、あらためて自分の喋り方を見つめ直して見てください。