YouTubeのコメントとかクライアントさんから「トーク上手いですね!」「最後まで見てしまいました!」といわれるいことが多いです。
私は、20歳から声優・俳優、27歳からはアナウンサー、リポーター、34歳からはYouTubeと、20年近く「話す」ということをやってきています。
冷静に分析したんですが、「なぜ僕はトークが上手いのか?」「このトークをつくったのはなんだろう」と思い返してみたら、一つの結論に行き着きました。
それは20歳からの「俳優・声優」の経験です。「演技」を学んだからこそ、今の僕があると思っています。
なぜテンションを上げる必要があるのか
なぜ演技を学んでおいてよかったかというと、普段以上のテンションが簡単に出せるんですね。
普段、話している日常会話のテンションが50だとすると、テンションガ上がったときでも70。100って普通の人はめったになりません。
例えば、江頭250分さんとか、ドラマや映画ですごくテンションが高い芝居とか。もう血管が切れるんでないかくらいの感情の爆発・喜怒哀楽
これを、芝居の練習として100を出していたので、今YouTubeでもテンション高く楽しく話すことが出来ます。
画面を通すとテンションは低く感じてしまう
ではなぜ、テンション100を経験しておくことが良いのか?
これはTV業界の暗黙のルールみたいなものがあって「モニターを通すと視聴者にはテンションガ30%下がって見える」というもの。
つまり、日常会話のテンション50でYouTubeで話したとき、視聴者にはテンション20で見えています。
そうすると「この人テンション低いなー」ということになり、動画の再生数もチャンネル登録者も増えない。
目の前に相手がいればテンション50でも十分なんですよ。でもモニターやスマホを通してしまうからダメなんです。
YouTubeのいろんな人の動画を見ていて「テンション低いなー」とか「顔が暗いなー」と感じるのは、このせいだと私は思っています。
ほとんどの人が日常会話かちょっとテンションガあげたくらいで話しているので、視聴者には20~40の普通のテンションで伝わってしまうのです。
TVや映画でいろいろな芸能人、タレントさんが出ているのを見て、何気なく見ていますが、あの人たちも半版でテンションを上げています。おそらく80くらい。そうすると視聴者には50くらいの普通のテンションで伝わる。
テンション100とか120で盛り上がると、視聴者には80とかで伝わり「盛り上がってるなー!「と思われる。
これはYouTubeも同じです。テンションあげてしゃべらないと、視聴者には何も伝わりません。
まとめ
アナウンサーやリポーターの経験もありますが、あればあくまで「情報を正しく伝える」というのがメインなので、滑舌や発声、早口の練習をしてもYouTubeでのトークは上手くなりません。
テンションが低いけど、トークが聞きやすい人になるだけです。
自撮りトークが苦手だったり、もっと上手くなりたいナーと思う人は、ぜひ演技やお芝居の体験ワークショップに参加してみて下さい。
大きな声を出したり、人前で演技をするのってすごく恥ずかしいし、最初はなかなか思い通りの声が出ませんが、それが克服できると、心と体のリミッターが外れて、普段よりも明るく大きな声が出せるようになります。
さらに演技で大きな声を出したり、泣いたりっていう経験は日常生活ではできません。
演技という枠の中でテンション100になることを擬似的に体験することで、トークのリミッターが外れて、これまではテンション50でしか話せなかったのが、テンション70とか80を簡単に出すことが出来るようになります。