YouTubeから著作権侵害のメールが届いて、動画が削除されたときの対処法

YouTube 著作権

こんにちは。酒井です。先日、YouTubeから「著作権侵害」のため動画を削除したというメールが届きました。

今回は、YouTubeでの著作権侵害と動画削除について、解説をします。

YouTubeから著作権侵害のメールが届いた

私のもとに届いたメールは、↓です。

YouTubeから届いた著作権侵害のメール

このメールにあった動画を見てみてるとご覧のように動画が削除されていました。

著作権侵害によって、動画が削除された

削除された動画は、動画集客チャンネルではなく、私の個人的なチャンネルで5年位前から子供の成長記録をアップしていて、今はまったくアップせずほったらかしにしていたチャンネルで投稿したものです。

私が息子にこの「だるまさんと」の絵本を読み聞かせており、絵本の表紙と、ストーリーがわかるようになっていました。膝にのせて話していたので、中身の絵を見せてはいませんでした。

この動画の詳細を見てみると、「手動による検出」「著作権侵害による削除依頼」とあるので、著作権を管理している出版社が本の名前や作者名で検索して、私の動画を見つけ、内容をみて著作権の侵害と判断し、YouTubeに削除依頼をだしたと思われます。

YouTubeの手動による対策

著作権侵害ステータスに警告がついた

これにより私のチャンネルの著権権侵害ステータスに警告が一つつきました。

著権権侵害ステータスに警告

3か月以内に著作権侵害の警告を合計3つうけると、つぎのような重いペナルティがあります。

  • アカウントと関連付けられているチャンネルがすべて停止されます(サブチャンネルも含まれます)
  • アカウントにアップロードされたすべての動画が削除されます(サブチャンネルの動画も含まれます)
  • 新しいチャンネルを作成することはできません(今後ずっと)

著作権侵害の通知が届いたら

著作権侵害のメールが届いたら、できることは3つあります。

1:申立人に問い合わせる

申立人に問い合わせる

なぜこの動画が著作権侵害になるのか?どの点に問題があったのか?申立人のメールアドレスを教えてもらえるので、そこに問い合わせてみましょう。

今回の私の場合はこの出版社の営業部のメールアドレスでした。

2:異議申し立て通知を送信する

異議申し立てをする

著作権の侵害をしていない、きちんと許可をもらっているという場合は「異議申し立て通知を送信する」を選択します。

この場合は名前など個人情報を入れる必要があります。住所、名前、電話番号、メールアドレスを入力しましょう。YouTubeや申立人から本人もしくは代理人に連絡が取れるようにしてください。

異議申し立ての入力

次に異議申し立ての内容を書きます。

異議申し立ての内容を書く

この内容に嘘があった場合は偽証罪に問われることもありますし、YouTubeチャンネルが削除されることもあるので慎重に行ってください。

許可をもらっているという場合は書面など形に残るものがあるとスムーズに話が進めやすいです。

ちなみに違反警告は90日で期限が切れます。なので削除を取り消してほしい場合はこの期間内に申し立てを行ってください

著作権侵害を認めて、違反警告の期限が切れるのを待つ

著作権侵害を認めて、違反警告の期限が切れるのを待つ

今回の内容に関しては自分に非があると分かっている場合は、90日間でこれ以上の違反をしないようにクリーンなチャンネル運営を心がけてください。

もし90日以内に3つの著作権侵害の警告を受けると、先ほど記載をした重いペナルティが待っています。

そうならないように著作権について学べる「コピーライトスクール」を受講して知識を深めておきましょう。

心配な方は、YouTubeのクリエイターズアカデミーやコミュニティガイドライン、ヘルプページもチェックしておきましょう!

YouTubeで著作権侵害になりうる動画

そもそも著作権の侵害というのは、他人の著作物・作ったコンテンツ(コンテンツには動画、画像、音楽など)を本人の許可なく使用することを言います。

今回は絵本でしたが、この他にもYouTubeには著作権侵害に当たりそうな動画が数多く見られます。

  • テレビ番組やアニメ、ラジオ、映画などの映像、音声を使用している動画
  • 人気YouTuberの動画を勝手に再編集している動画
  • アニメ考察、マンガ考察などでその作品の動画や画像を使用している動画
  • 本の紹介・要約の動画

これらは著作権侵害に当たる可能性が高いです。もし使用する場合は、必ず許可を取りましょう!

絵本の使用許可を得るには

絵本系YouTuberのあんりさんが、実際の出版社との許可申請のやり取りを教えてくれました。

ほとんどの絵本の出版社は、つぎのような条件なら許可がでたそうです。

  • 表紙画像の無修正使用
  • 内容はあらすじが分かる程度
  • 中身や文章を見せない

この条件はきちんと申請をしたうえでの使用許可なので、これでOKだとおもって出版社に許可を取らずに使用するのはやめてくださいね

もちろんすべての出版社がこうではなく、中には全く許可がもらえなかったところもあったようです。

著作権の使用範囲は出版社や著作権者によって全く違います。

「俺たちYouTuberが紹介しているおかげて売上に繋がっているからいいじゃないか?」という人もいますが、それは勝手な理屈です。

もしかしたら逆に紹介することで商品を買わない人がいてマイナスに働いている場合もあります。動画による売上の増減を証明することは難しいです。

著作権侵害にならないために、使用許可を必ず取りましょう!

こういった著作権侵害にならないために大切なことは、著作権者に許可をとること!

私みたいに許可を取らずに使用すると動画を削除されて警告を受けるんです!

きちんと著作権者に相談して、使用できる範囲を聞いて動画を作れば、著作権者は商品・サービスのPRになるし、YouTuberも再生数・チャンネル登録者のアップが見込めます。

もしかしたら今後、その企業や出版社から仕事などの相談を受けることもあります。

許可を取らずに動画をつくることは、自分のYouTubeチャンネルの未来の可能性をせばめていることもあります。

YouTubeはブログやHPなどの「情報発信メディア」と同じです。いわば自分テレビ局の社長なわけです。

会社として人の迷惑にならない人の役に立つ・楽しませる動画・コンテンツを心がけていきましょう!

こういう考え方で運営するとチャンネルも成長していきます。

最後に言っておきますが今回のこの件に関してはYouTubeは何も悪くありません。悪いのは著作権を守らずに動画をアップした私自身です。

YouTubeもコミュニティーガイドラインで著作権侵害は禁止とはっきり伝えていますし、それを守らなかった私に対して著作者から警告が来て、YouTubeがガイドラインに従って私にペナルティを与えてきたということです。そこは必ず間違えないようにしてください。

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