YouTubeの動画をビジネスで活用している人(コーチ、コンサルタントなど)で成功している人と失敗している人の話し方の違いにスポットを当てて「トーク技術」について解説します。
動画を使った集客で、成功している人と失敗している人には、トークにおいて3つの違いがあります。
目次
1:動画の内容が薄い
1つ目は「動画の内容が薄い」です。コーチ、コンサルタントなどで、1分や3分程度の動画を作っても、意味ありません。
そんな短い時間で伝えられることに価値が詰まっていないし、他の同業者が話していることと大きな違いもありません。
「あれ?もう終わり?」「え?こんだけ?」「うす!」というように、視聴者も内容が薄いことに気づいています。
動画を見て相談や依頼をしようというときは、他のYouTubeチャンネルや動画と比べて、判断をされます。そうなれば、内容の薄い動画は脱落することになるでしょう。
ホームページ、ブログ、Facebook、Twitter、LINE@などなどいろいろありますが、これはすべて「情報発信ツール」です。こうしたツールを使ってインターネットで集客するには「信用・信頼」を積み重ねていくことが大事です。
情報の出し惜しみはNG
失敗している人が、やってしまいがちなのが情報の「出し惜しみ」です。
内容の薄い動画で「続きはメルマガで」とか「あとはセミナーに来てくれた方にだけ教えます」といった人がいます。
3分で程度の薄い内容を動画で伝えて、核となる部分を教えずに、本当の良い情報は有料だったり、あとで提供する方法です。
もし「出し惜しみ」をして、短い動画をたくさん作っているのであれば、いますぐやめてください。
なぜかというと、この方法を続けると、あなたの信頼は落ちていきます。そして、いずれあなたのビジネスが破綻するからです。
そもそもなぜ、情報を出し惜しみするのか?動画の内容が薄いのか?これは、はっきりいうと「出し惜しみして、お客様をあおらないと売れないくらい、情報に価値がないから」です。
出し惜しみをする人は、自分のスキルや能力に自信がなく、新しいノウハウを作り出すこともできない人がほとんどです。
だからいま、持っているものを必死で使いまわして、石ころみたいな商品をまるでダイヤのように見せかけて買わせようとします。
有益な情報を無料提供して信頼を得る
情報の出し惜しみは、情報発信の手段としては的外れです。
情報発信の真の目的は「価値のある情報を無料(低価格)で提供することで喜んでもらい、自分(自社)を信頼・安心してくれる見込客を増やす」ところにあります
つまり、出し惜しみしているような価値の低い情報を「無料」で提供していると自分の価値を下げることになります。
「有益な情報を全部出してしまうと、自分の商品、サービスを利用してくれる人がいなくなるのでは?」と思う人もいると思います。情報は全部だしてしまったほうが、結果的にお客様から自分への信頼が上がり、問い合わせや売り上げに繋がります。
私のYouTubeやメルマガでも無料で、さまざまな情報をお伝えしています。あまりにも情報が濃いので、私の動画をそのまま実践した人から「再生数が増えました!」「売上が上がりました」という声をいただきます。
鈴木貫太郎さんという数学の解き方を発信している方がいます。
当初はYouTubeチャンネルの登録者が200人くらいだったのに、私の動画をみたり、質問コメントへの私の返信を実践したら、いまは140,000くらいまで登録者が増えて、コメント欄が大盛り上がりです。
この方は動画は、問題の解き方を最後まで伝えています。当たり前です。問題が解けない悩みを持っている人が見るので、解き方を教えてあげないと視聴者は満足しません。そのため動画の長さは10分前後になります。
視聴者の悩みを完全に解決する答えを動画で伝えることは、重要です!
数学の問題であれ、再生数が増えないという悩みであれ、肩こりがひどいという悩みであれ、3分の動画で、その悩みを解決できるのでしょうか?
鈴木さんは「問題を最後までとく」ということで視聴者の信頼を得て、YouTubeチャンネルの登録者が増えています。
情報を無料で出しても相談や依頼はくる
鈴木さんのように動画集客チャンネルの動画を見て、その通り実践して、効果が出る人は全体の2割くらいです。そういった方は、勘が良かったり、努力の方向が正しかったり、動画の内容が良かったりなど、私の動画集客ノウハウと、ご自身のビジネスの相性がマッチしています。
残りの8割の方は成果が出るのに時間がかかってしまいます。そういった方が私に問合わせをしてくださいます。
見込客すべてに商品・サービスを売ろうとせずに、本当にあなたの助けを必要としている人に提供してください。
私自身も情報の出し惜しみをしなくなってから、YouTubeやメルマガでの反応も変わりました。企業様からの問い合わせ、コンサル依頼も劇的に増えました。
今、薄い情報を発信している人は、自分の情報発信スタイルを見直して、本当に価値のある内容を提供できているのかを考えてみてください。
2:話す相手
2つ目は「話しかけている相手」です。YouTubrの喋り方には3つのパタンがあります。
- 壁に向かっている話している人
- 大勢に向かって話す人
- 一人に向かって話す人
この3つのうち、どれがYouTubeで信頼を得やすいと思いますか?
正解は「3」の一人にむかって話すです。
YouTubeは一人で見る場合が多いので、トークをする側も、一人に向かって話す意識を持つことが大事です。
壁に向かって話をしている人
実際に、3つのパターンをやてみます。まずは「壁に向かって話している」パターンです。(↓の動画を再生すると該当箇所が再生されます)
壁に向かって話している人は、話している相手が見えていなかったり、台本が頭に入っていないことが多いです。棒よみで、トークのスピードがおかしい、感情の起伏が少ないのが特徴です。改善策としてはとにかくトークを練習して、人に向かってしゃべる練習をしましょう。一人に向かってしゃべることを意識するだけで、変わります。
大勢に向かって話をしている人
次に「大勢に向かって話をしている」パターンです。(↓の動画を再生すると該当箇所が再生されます)
大勢に向かって話している人は、ホワイトボードを使ってセミナー形式で話していることが多いです。意識がセミナー講師の気分になって、ついつい無意識にカメラの向こうの大勢に話しかけるようになります。
YouTubeでは、トークが少し早いほうが聴きやすいです。人気のYouTuberは、トークの間(えー、あー)は全部切って、スピード感を出しています。
壁に向かって、大勢に向かっての話し方では、スピードがゆっくりすぎます。一人に向かって話すことを意識するとスピードも変わってきます。
トークに自信がない人は細く切りながら録画をする
トークに自信がない、うまく話せない人は、台本をかきましょう。そして、その台本を細かく分けて、セリフを覚えて、話しましょう。
動画の最初から最後まで、1回の録画でやる必要はありません。台本に沿って「話せるところまで話して、録画を止める」を繰り返してもOKです。
3:意識
3つ目は「意識」です。
集客できない動画に共通するものに「顔に覇気がない」「怖い」があります。
- コンサルタントなのにTシャツで出てる
- 写真と動画で顔が全然違う
- ヒゲを剃ってない
試しに「顔が元気なくて、偉そうなしゃべり方」をやってみます。(↓の動画を再生すると該当箇所が再生されます)
動画集客の目的は、安心・信頼を視聴者に与えて「相談しやすさ」を出すことです。
コーチ、コンサルタント、セミナー講師、治療家としてやっていくつもりなら、動画での自分の写り方、相手に与える印象も気にしましょう。
今回は動画をビジネスで活用している人で成功している人・成果につながっていない人に共通する3つのポイントを解説しました。
自分の動画見返して、やっちゃっていないかチェックしてみてくださいね。