YouTubeで収益化するために必ず守るべきルールとは?YouTubeプロダクトエキスパートの竹中さんに聞いた。

初心者向けYouTubeチャンネル運営

今回はGoogleアドセンスエキスパートであり、YouTubeプロダクトエキスパートの竹中さんにYouTubeパートナープログラム(YouTubeの収益化)の基本について伺いました。

YouTubeエキスパートとは

そもそもGoogleアドセンスエキスパート、YouTubeエキスパートとは何なのでしょうか?

Googleが公式で公開しているコミュニティ(フォーラム)で、主にユーザーが抱えているトラブルや疑問を解決できるように日々サポートしています。YouTubeであれば「YouTubeコミュニティ」があり、AdSenseであれば「AdSenseコミュニティ」があります。

その中で、実績が認められるとGoogleプロダクトエキスパートとして認定されて、より複雑な問題や多くの問題解決のために社員の方とコミュニケーションが取れるようになったりします。ちなみに全てボランティアなので、お金をもらって行う仕事ではありません。

YPPとは?アドセンスとの違いは?

詳細はヘルプページをご確認いただきたいのですが、YPP(YouTubeパートナープログラム)は、主にYouTubeで収益化を行うために参加するプログラムです。一方、AdSenseは、主にWebサイトで収益化を行うために参加するプログラムです。

YouTubeの収益化では、AdSenseのポリシーも守らなければならないなど関連性はありますが、AdSenseアカウントはYouTubeで得られた収益を支払ってもらうために利用されているもので、全く別のプロダクトとなっています。

YouTubeで収益化するために守るべきルール・ガイドライン

YouTubeで収益化するのに守らなければならない利用規約(ポリシー)ルール・ガイドラインはいくつもあります。

  • YouTubeの収益化ポリシー
  • YouTubeのコミュニティガイドライン
  • YouTubeの利用規約
  • 広告掲載に適したコンテンツのガイドライン
  • AdSenseのプログラムポリシー
  • ウェブマスター向けの品質に関するガイドライン

最低限で守るべきガイドライン

  • YouTubeのコミュニティガイドライン
  • 広告掲載に適したコンテンツのガイドライン
  • 著作権等の法律(ヌード、暴力、危険、不快なコンテンツ、いじめや嫌がらせ、第三者のコンテンツを使うときは許可を取る)

これらの項目はどれも最低限守らなければならないルールだと思います。視聴者が不快に感じるコンテンツであったり権利を侵害したコンテンツをアップしないのは当然のことです。

あえて一つ注意すべき項目を挙げるなら「広告掲載に適したコンテンツのガイドライン」です。このガイドラインは「視聴者を不快にするようなコンテンツでは収益化できませんよ」と言っているだけでなく、広告主を守るためのガイドラインでもあります。

YouTubeに動画をアップして収益が得られるのは広告主がいるからこそ可能になっているわけです。視聴者が求めているコンテンツであったとしても、「広告主のイメージを損なうようなものでないか?自分だったらこの動画に広告を掲載したいと思うか?」という視点でも自分の動画をチェックしてみてください。

収益化ポリシー

YouTube の収益化ポリシーの中には、再利用されたコンテンツや視聴回数を増やすことだけが目的の大量生産されているコンテンツがダメだと記載されています。

また「ウェブマスター向けの品質に関するガイドライン」を守ることも含めています。

これらのポリシーやガイドラインが求めていることは「独自性の高い価値ある動画、オリジナルの動画を作りましょう」ということです。

「オリジナルの動画」というと「自分で動画作ってるよ」とおっしゃる方も多いですが、自分で作っていても他の方の動画と似通っているところばかりであれば「オリジナルで独自性が高い」とはいえません。

独自性を高める方法としては一次情報を提供することがお勧めです。一次情報というのはあなたが実際に体験した内容や、あなたにしか伝えることができない内容です。

他人が既に伝えている情報を元に作成した動画、二次情報というのは、一次情報よりも圧倒的に独自性や価値が下がります。また顔出しをするだけでも他の人と差別化ができる手段の一つだと思います。

YouTube利用規約

YouTube利用規約は、2019年12月10に、子供向け動画に関しては大きな変更がありました

今回の規約変更であれば「子供向けはもう終わりだ」とか「収益が少ないチャンネルは削除される」といった一部の煽った情報や憶測が流れましたが、デマや憶測に踊らされないようにしてほしいと感じました。

子供向けに限らず、YouTubeの規約変更や特定のジャンルに対して制限がかかることは今後もあることだと思います。

もし自分のチャンネルのジャンルに制限がかかることになったとしても、ファンをがっかりさせるような対応はするべきでないと思います。例えば今まで子供向けの動画を公開していたのに、急に大人向けにするとか、新しい動画を公開しなくなるとか・・・。

アドセンスプログラムポリシー

AdSenseのポリシーの視点から特に気をつけてほしいことは、無効なクリックや無効なトラフィック(インプレッション)です。

特に収益化ができるようになったばかりの人が「1回くらい広告をクリックしても大丈夫だろう」とか「広告が機能しているか確かめたい」と思ってクリックしてしまうことがあります。

誤って1回クリックしたからと言って即アカウント停止になることはないと思いますが、1回のクリックであってもポリシー違反に該当する行為なので気軽に考えないようにしてください。

例えば満喫や家電量販店のパソコンでクリックするとか、友人や家族にクリックしてもらうとか、このような不自然なクリックはバレます

広告をクリックしなくても、何度も自分で広告を表示させてしまうのも良くありません。例えばコメントに返答をする時に動画のページにアクセスして動画が再生され、広告が表示されることってありますよね。これが無効なインプレッションとなってしまう可能性があります。

過去に、AdSenseコミュニティで、無効なインプレッションを多く発生させてしまったことによって、AdSenseアカウントが停止したという方の投稿もありました。

あくまで数多くの無効なインプレッションを発生させていたような例なので、あまり不安になる必要はありませんが、可能ならコメントに返答するときは、YouTube Studioから行うようにすることをお勧めします。

ペナルティはあるの?

これらのルールやガイドラインっを守れなかった場合は、どうなるのでしょうか?

違反行為には、ペナルティが課されます。ペナルティには、次のようなものがあります。

  • 問題のある動画への広告非表示
  • 該当する動画の削除
  • YPPへの参加停止(チャンネルの収益化停止)
  • YouTubeチャンネルの停止
  • YouTubeアカウント停止
  • AdSenseアカウント停止

当然のことですが、まずはポリシーやガイドラインに違反していないことです。よく「このコンテンツはセーフでしょうか?アウトでしょうか?」と質問されることがあるのですが、自分で完全にセーフだと思えないものは投稿すべきではないと思います。

今はギリギリセーフでも将来いつアウトになるか分からないようなものは不安材料でしかありません。

一つの判断材料に「ファミリーセーフ」があります。そのコンテンツを家族や子供、職場の同僚と一緒に見ても大丈夫か、恥ずかしいものでないかというものです。大丈夫か迷った時にファミリーセーフであるかという点でも検討してみてください。

先程もお話したように、独自性の高い価値ある動画を公開することですね。またチャンネルの審査はチャンネル全体が対象になるので動画だけでないことに注意してください。

そして公開している動画だけでなく、限定公開や非公開にしている動画の内容にも問題がないようにしておいてください。

竹中さんからメッセージ

動画であれ、Webサイトであれ、これから収益化していく上で重要なことは、自分のファンをたくさんつくり大切にしていくことだと思います。

ファンができれば、もし YouTubeで収益化ができなくなったり、万が一、YouTubeがなくなったとしても別の収益化手段を考えればよいだけです。

ぜひ、たくさんのファンが付くような魅力的で自分にしか提供できない動画を作っていきましょう!

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