【2020年8月】YouTubeの広告収益に関する4つの変更点

YouTube 最新ニュース

2020年8月に行われたYouTubeの広告収益に関する変更点を4つ、解説します。

6か月間投稿がないと収益化の権利が失われる可能性

6か月以上チャンネルの活動がなく、アップロードや「コミュニティ」への投稿が行われていない場合、YouTube は独自の裁量により、条件を満たさなくなったチャンネルの収益化の資格を取り消す権利を有します」という内容です。

この項目自体は以前から書かれていましたが、あらためて規約の更新が行われました。これまでは6か月間の活動がなくても収益化停止しないなど緩く取り締まっていたのですが、これからはきちんと精査してという方針を明確に伝えたということになります。

長期間のチャンネルを放置すると収益化の権利がなくなる場合があるので、動画投稿やコミュニティへの投稿を定期的に行うようにしましょう!

ミッドロール広告が8分以上の動画に付けられるようになった

ミッドロール広告というのは動画の間に挟み込んでいく広告です。

これまでは10分以上の動画でのみミッドロール広告を入れることができました。今後は、8分以上の動画ならミッドロール広告に入れられるようになりました。

これまでジャンルやテーマで、どうしても10分以上の動画を作るのが難しかったクリエイターでもミッドロール広告を入れるチャンスが増え、広告収益が上がることが期待できます!

ミッドロール広告を迷惑とか邪魔だと感じる視聴者もいます。迷っている方は「自動で配置」という設定にしても良いと思います。

YouTubeではAIによって、映像や音声の自然な切れ目などを探し出して、ミッドロール広告を入れる適切な位置を見つけてくれます。

調査によると、自動的に配置されるミッドロール広告では、手動で配置するミッドロール広告と比べて視聴を妨げることが少ないとの回答が2倍あったというデータもあるので、こちらもぜひ活用ください。

この変更は7月末から行われていき、過去の動画でも8分以上のものには自動的にミッドロール広告がつくようになります。ミッドロール広告を入れたくないという動画がある場合は7月27日までに手動で設定してください!

たとえば、瞑想の動画など、途中で集中を切らさないように広告を入れないほうが良かったりしますよね。このタイミングで一度動画を見直して、広告を入れるべきかどうかを考えてみましょう!

8分未満の動画に広告がつかなくなる?

2020年3月頃から、いろいろな方から「8分以下の動画に広告がつかなくなるのか?」と質問をたくさんいただきました。

私としてはそんな情報は知りませんでした。どこから広まったものなんだろうとおもって、調べましたので、できるだけ分かりやすくお伝えします

これはネット広告のガイドラインを提供している「ベター・アズ・スタンダーズ」からのもので2020年2月に発表がありました。

「クロームブラウザで8分未満の動画コンテンツで特に混乱を招く広告3種類を2020年8月5日以降ブロックし表示されなくなる」というものです。

これはYouTubeだけでなく、いろいろな動画サイトで表示される広告も全部対象となっています。

その「混乱を招く広告3種類」というのは次の3つです。

  1. 動画の前に表示され最初の5秒以内にスキップできない31秒を超える広告
  2. 動画の途中に表示され、ユーザーの楽しみを妨げるミッドロール広告
  3. 動画再生画面の3分の1の中央に表示される広告、または動画の20%を覆う広告

これを見た人が「8分の以下の動画に広告がつかなくなるのでは?」と不安になったと思われます。では、改めて上記の3つについて、よく考えてみましょう。

動画の前に表示され最初の5秒以内にスキップできない31秒を超える広告

YouTubeの動画の最初につく広告は5秒でスキップできるので、これには当てはまりません。

動画の途中に表示され、ユーザーの楽しみを妨げるミッドロール広告

これもYouTubeでは今後8分以上の動画に広告が付けられるようになりますが、これは8分未満なので、これも当てはまりません。

動画再生画面の3分の1の中央に表示される広告、または動画の20%を覆う広告

これも今のところYouTubeの広告って画面の下に長方形のバナー広告が出るくらいで、ここまで大きいはでません。なので、これも当てはまりません。

もしかしたらYouTube以外の動画サイトではこういった広告が表示されていたのかもしれません。でもYouTubeの動画広告はこれに当てはまらなかったということです。

さらに、これらの混乱を招く広告は、GoogleクロームブラウザでYouTubeで見ている場合なので、スマホやタブレットでYouTubeを見ている人はほとんどYouTubeアプリで見ており、この新ルールの対象にはなりません。

というわけで、現時点ではこの新ルールによる広告収益への影響はないと思われます。ですが、YouTubeから公式発表はないので、それも今後しっかりチェックしていく必要があります。

YouTubeアナリティクスからRPMが確認できるようになった!

YouTubeアナリティクスの「収益」の項目に変更がありました。

それが「RPM」という表示。視聴回数 1,000回あたりクリエイターが受け取る平均収益額を表すものです。

これまでは「収益化対象の推定再生回数」という「広告がついた動画が何回再生されたか」という数字でした。そのため、実際に広告収益として私達が受け取る具体的な金額が計算しづらかったのです。

新しい指標の「RPM」はYouTubeアナリティクスに報告される収益、広告収益、YouTube Premium、チャンネル メンバーシップ、SuperChaTなどからの収益)の合計額を同じ期間内の合計視聴回数を割って、そこに 1,000 を掛けた数字で算出しています。(見積もり収益額/広告表示回数)×1000

RPMでは、アナリティクスに報告されるあらゆる収益と視聴回数が考慮されるため、自分のチャンネルで発生した収益を総合的に判断することができます。

RPMが100だった場合、1000回再生で『100円収益』、100万再生で10万円。RPMが200だった場合、1000回再生で『150円収益』、100万再生で20万の収益が見込めるということになります。

RPMが100円と200円では同じ再生数でも収益が2倍違うという事になります

このRPMを高めるためには、動画をしっかりみてもらうということが重要になってきます。新たに使えるようになったRPMの方が、広告収益を知る上で優れた指標となっています。

このRPMは、収益化しているYouTuberであれば、すでにアナリティクスで確認できるようになっているので、ぜひ活用してください!

まとめ

2020年7月から8月にかけて行われるYouTubeの広告収益に関する変更点を4つお知らせしました!

収益化しているYouTuberにとってどれも知っておくべき内容なのでぜひ覚えておいてください!

関連記事
事業内容